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  • 2024/05/07 (火)
  •  オスの頭部から生えた先端がY字の立派な一対の角、赤みがかった茶褐色で重厚感あるボディ。昆虫の王様とも称されるカブトムシ▼子どもたちに今も人気があるかは分からないが、昭和50年代に子どもだった世代が心をわしづかみにされていたことは間違いない。今で表現するなら尾田栄一郎さんが週刊少年ジャンプで連載する少年漫画「ONE PIECE」で麦わらの一味がロボット等を見た時に目を輝かせるような感じ▼クヌギがある山沿いの道、夜間に街灯で明るい市房ダム堰堤等に探しに行ったのは懐かしい思い出。店でも販売されていたものだ。頻繁にクワガタやカブトムシを取ってきてくれた隣町のゲートボールがうまい親戚の「おじちゃん」は“神”。地元では「マクラ」と呼んだ憧れのミヤマクワガタがいた時は格別だった▼成虫を見るには少し早いがこの話題に触れたのは、多良木町久米小学校に70歳代の卒業生が「飼育体験を」とカブトムシの幼虫を贈った時の児童の表情や様子を見て自らの飼育体験がよみがえったから▼成虫までの飼育の過程の中からクラスで決めた役割を果たし助け合いながら優しい心を育み、多くのことを学んでくれたら。

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